大阪医労連は、大阪府内の医療・介護・福祉関連施設で働く仲間の労働組合です。

大阪医労連(大阪医療労働組合連合会)は、大阪府内の病院・診療所・介護施設等ではたらく労働者で構成され、個人加入を含む37組織、約5000人の仲間が加入しています。

上部団体である「日本医労連(日本医療労働組合連合会)」は日本で唯一の医療の産業別労働組合(産別)で、7全国組合・47都道府県医労連で構成され、約17万人が加入しています。

いきいきと働ける職場をつくり、人間らしい生活が送れること

「もっとゆっくり患者さんの話を聞いてあげたい」「お風呂にもゆっくり入れてあげたい」と思っていても、毎日バタバタと走りまわる職場で、キツイ夜勤や残業の繰り返しでは心が疲弊してしまいます。

また、看護師の賃金は、ほかの専門職に比べて低いうえに看護師初任給では地域格差が9万円もあります。介護職も全産業労働者の平均賃金より8万円も低く、低賃金と過重労働が「安全・安心の医療・福祉の質」に深刻な影響を及ぼしかねない状況になっています。

よりよい医療・看護・介護を提供し、地域で愛される事業所をつくるためにも「経済的にきちんと保障され、休日にはしっかり休息して趣味を全力で楽しむ」など、心の余裕が必要です。そして結婚や出産など、ライフスタイルが変化してもずっと働き続けることができ、健康で仕事にやりがいをもって元気に働ける環境が大切です。

大阪医労連は、医師・看護師をはじめとする医療従事者増員のたたかい、長時間労働の規制、医療・社会保障を守り充実させるたたかい、地域の救命救急を守り公立・公的病院をまもるたたかいなど、医療・介護の専門職たちの集団組織・労働組合として、社会保障制度の改悪阻止、医療・看護・介護の充実をめざす運動を中心となって取り組んでいます。

NOハラスメント

ハラスメントは、相手に不快感や不利益を与え、その尊厳を傷つけます。そして、心の健康悪化はもちろん、職場の雰囲気が悪くなり、仕事への意欲も低下してしまいます。

労働施策総合推進法案改正により、2020年6月からパワハラ防止措置が事業主に義務化されるなどハラスメント防止対策が強化されました。日本医労連青年協議会で2018年に行った「ハラスメントに関する調査」では3人に1人が何らかのハラスメントをうけているとの結果が明らかになっています。

大阪医労連では、労使でしっかりとした対策を具体化できるよう、労働条件改善課題と併せてハラスメント対策を進めています。

あなたの職場は大丈夫?

こういう職場環境は見直そう!

  1. 挨拶をする人がほとんどいない
  2. 職場長は、自分の職場にパワハラは存在しないと考えている
  3. 厳しく指導することで育つという意識が強い職場
  4. 職場で失敗やミスを報告しにくい雰囲気がある
  5. 目標・ノルマが厳しく求められ、未達成時のペナルティによる労働条件の引き下げ
  6. 上司に対して、意見や反論が言えない雰囲気
  7. 誰かが困っていても、助け合える雰囲気がない
  8. 職場内の問題について、職場内で話し合って解決しようとする雰囲気がない
  9. 正規・非正規等、様々な立場の人が一緒に働いているが、上下関係が絶対的で、立場を意識した発言が散見される
  10. 人の陰口や噂を耳にすることが多い

※厚生労働省「明るい職場応援団」HPを参考に日本医労連が独自作成医労連共済


職場はトップの姿勢で変わります

ひとりぼっちをつくらない

医療・介護制度の改悪により、医療報酬・介護報酬は切り下げられ、経営者ははたらくものにそのしわ寄せを押し付けています。経営者と対等な立場で、はたらくルールを構築することこそ、安全・安心の医療・介護を確立する第一歩だと考えています。

1人の力は小さいですが、労働組合に結集し、みんなで取り組むことで実現できるものは数多くあります。